「友達なら...構わないです。」




この沈黙。

この微妙な空気。


全部を「友達なら良い。」と言う、
言葉に包み、無くしてしまおうと思った。
逃げたんだ...。

だけど、



彼の顔は、さっきの強張(コワバ)った顔から、
優しい笑(エ)みを浮かべるような顔になった。

『そっか、友達ね。俺、友達でも満足かも♪』


良かった。


逃げたくせに、ホッと思ってしまった自分。



最低...




最悪...