「甲子園に教え子の晴れ姿を見に行くのが俺の夢だ!」と兄貴と俺に期待をかけていた。俺は兄貴よりもセンスが良く親父も俺に期待を賭けていたが、中学で野球が嫌いになった。まぁこの話はまた機会があったときに話すとして、兄貴はそれなりに野球部が盛んな高校に進学し、野球をやっていたが、高校二年の時に、腰に椎間板ヘルニアを持ち野球部を退部。
その後は、よくある昼ドラの不良役の奴のように落ちていった。その時の兄貴は、悪い霊に取り付かれたように人が変わり、とても怖かった。
今はすっかり、除霊されたらしく、落ち着いた。彼女もいる。とても優しい人で姉貴が欲しかった俺にとっては本物の姉が出来たように嬉しかった。「あ・そうそう!お前が言ってたこのヘアーワックスいいな!すごい持ちがいいよ!」最近白髪がチラチラ目立ち始めたとーちゃん。
俺のワックス・・・。最近減りが早いと思っていたらとーちゃんが使っていたのかよ・・・。