次の日は一瞬にしてやってくる。
「りゅ~う!あんた時間よ~起きなさい~!」下からいつものように、かーちゃんの声が聞こえてくる。「起きてるよ!」朝は辛い・・・。
後五分寝れる・・・。
携帯のアラームを五分後にセットし、布団にもぐる。すると、五秒後にセットしたかと思わせるぐらいに、アラームは鳴った。
「るせーな!あー・・起きるか」たいていの人がそうだと思うが、朝の時間は早い・・・。でも今はまだ夏だからそれなりに布団から出やすいが、これが冬になった時の事を考えるだけで、涙が出てくる。「
おはよ~。今、風呂、誰か使ってる?」台所でパンを焼いたり目玉焼きを焼いたり大忙しのかーちゃんに聞いた。
「あら!おはよ!今とーさんが使ってるんじゃないの!りゅうパンでいい?」「んーパンでいいよ!」洗面所のドアを開けるとウィーンとドライヤーをあてている、父ちゃんがいた。「おはよ!昨日遅かったの?」服を脱ぎながら鏡越しで話しかけた。「おう!おはよ!昨日は飲んで帰ってきたからな!昨日マキちゃん来てたんだろ!お土産、ありがとうって言っといて!週末にでも皆で、ご飯でも食べような!」とーちゃんは鼻歌混じりで髪をセットしてる。
*松山幹男*45歳かーちゃんとは中学の時から付き合っていたらしい。結婚するまでに何回も別れたり、付き合ったりを繰り返し、とーちゃんが就職が決まった23歳の時にプロポーズをしたらしい。