「高かったんだから、ちゃんとつけてね!後、少しずつ勉強も頑張ろうね!」マキの笑

顔は本当に俺はいつも支えられている。こんなにマキの笑顔にパワーをもらっていた事

をあらためて、実感した。

 『おじゃましました!あ・ごちそうさまでした!おばあちゃん~茶碗蒸し本当に美味

しかったです!!』「気を付けてね!沢山お土産ありがとね!!りゅう!あんた途中ま

でおくってやるんだろ?」かーちゃんは洗ったお皿を拭きらがら偉そうにたっている。

「ああ!ちょっとバス停まで行ってくる!」するとばーちゃんが、「マキちゃんニニィ

ちゃんありがとね!また茶碗蒸し作ってあげるか!」と唾を口の横に溜めていってい

る。「はい!おじゃましました!」そう言って玄関を閉めた。「フー」とポケットから

タバコを取り出し火をつけ、「まったく、家の奴らって、結構変わってるよな!ばーち

ゃんはニニィ、ニニィいってるし、かーちゃんは玄関で皿拭いてるし・・・」それを聞

くと笑いながら、「でも、いーな!私はりゅうの家族大好きだよ!皆、仲良しだし、ジ

ュリアン可愛いし!ウチとは大違いだよ!マキもあんな家族がいる家庭にしたい!!パ

パさんにも久しぶりに会いたっかたなぁ~。よろしく言っといてね!」と言いながら手

をつないできた。マキの家族構成は、出張ばかりの父親と外出ばかりの母親と何をして

いるか解らないお姉ちゃんの四人家族。マキは自分の家族の話をしない。だから、これ

しか解らない。