今はマキの留学の事で頭が一杯だった。「そっか!じゃあちょっとでも勉強しなきゃ

ね。一緒に頑張ろうよ!!頑張るって約束する?そしたら、良い物あげる!頑張る?」

笑顔でそう言うマキは本当に可愛い。なんか小さい子が母親にあやされているみたいだ

った。照れながらも俺は「おお!頑張ってみる。」と小さい声でいった。は~い?きこ

えないよ~と言いながらポケットから何かを取り出した。「はい!じゃあお土産!!前

から欲しがってたもんね!後ろ向いて付けてあげる。ちょっとジュリアンの綱持って

て。」するとマキは少し背伸びをしながら何かを付けようとしている。それはロザリオ

のネックレスだった。「まじで~超嬉しいんだけど~!ありがとう!コレ高かっただ

ろ??」ロザリオのネックレスが嬉しかったこともあったけど、俺が欲しがっているの

もを覚えている、その温かさが嬉しかったんだ・・・。