一段落終えて、マキと二人でジュリアンの散歩に出かけた。なんだか、気まずいという

か、重い空気が流れていた。なんかはなさねーと・・・「あ・明とか何しってかな?も

う帰ったのかな?」「ねー!どうしたんだろ!リカから電話ないね・・・!後で電話し

てみよ!」ジュリアンは相変わらずハァハァと息を切らし先を急いでいる。「ジュリア

ーン!そんなに急がないでよ!それにしても今日は少し涼しいね!あー気持ちいい。

あ・っていうかもうすぐ夏休みだね。」まきは髪をかきあげながらジュリアンの綱を持

っている。たばこを吸いながらダルそうに「いやぁーその前にテストと補習がある

な・・・学生って楽とかみんな言うけど、かなりだるいよな。なんやかんや偉いよ

俺!」「自分で言うな!でもさぁ、今年高校生活最後の夏休みだね!高校卒業するの寂

しいな・・・。りゅうは大学行く気あんの?」「一応受けるよ!やりたいこと無いし、

後、親父がうるせーからさ。大学は楽しいぞーとか、今時大学でない奴なんていないと

かさぁ・・・でももう勉強したくねよ。」とは言ったものの、実際そんな先の事なんて

どうでも良かった。