『また、散らかってんの-!!』と脱ぎっぱなしの洋服を手際よくたたみながら『てい

うかリカ大丈夫かな?あきら君チャライから!まぁ、あの子はしっかりしてるから大丈

夫かぁ!なに!ボーっと立ってるの!りゅうなんか着る物かして!』どうしても留学の

ことが気になる。『あ・着る物?スエットでいいか?ていうかさ、お前さぁ留学マジ行

くの?』クローゼットからいつもマキが着ているスエットとTシャツを出してやった。

『あーもーやっぱり言わなきゃよかった・・・。さっきからリュウ私にその事で当たっ

てるでしょ?まだ分かんないけど、行きたいなってだけ!駄目って事?』制服を脱ぎス

エットに着替えながら、窓の方を向きため息混じりに答えた。『当たってねーよ!け

ど、やっぱ気になるだろ!留学って事は会えなくなるわけなんだから・・・。』本当は

行くなって言いたかった。『まだ分かんないよ!でも、この前修学旅行でロスいって向

こうの暮らしに憧れたし、前から英語話せるよーになりたいと思ってたから。だからま

だ分かんない。私だってリュウに会えなくなるの嫌だもん・・・。ねぇ、おばあちゃん

待ってるから下行ってご飯食べよ!』少し安心した。『分かった。』