カラオケの二時間はあっと言う間だった。外に出るともうすっかり日が落ちていた。夜

になっても相変わらず人は沢山いる。『なんかジュース飲みすぎてお腹タポタポ。だけ

ど何かたべたいよーな・・・せっかくだから、ご飯でも食べてく?』マキがリップを塗

りながら言った。『いーね!マキチンとリカはナニ食いたい?リュウはなんでもいいだ

ろ?』アキラもまだ、帰りたそうではない。『よし!何かくいに行くぞ!・・・あ・ヤ

ベー駄目だ!ばーちゃんに飯食うって言っちゃた。しかもリクエストまでしてきたんだ

った。ごめん!帰んなきゃ。マキの分も飯頼んだから一緒に帰ろうぜ!』『んー。でも

リカ・・』するとニャと笑いながらアキラが『なーんだよそっか!じゃあ早く帰ってや

れよ!タネさんかわいそーだよ!そりゃ二人の帰りを待ってますよ。よし!じゃあリカ

君、二人でご飯でも食べに行こうではないか!!制服だから酒飲めないけどね・・・』