次の授業は二人ともサボらずに出席をした。


授業は恭兄の国語。

本当はあいたくないんだけど、やっぱり目で追ってる自分がいる。

「――…であるからぁ」


ぷぷぷっ…
ちゃんとセンセイっぽいよ、羽深センセイ。


仲のイイこのクラスは、授業を聞いているようでじつは聞いていない。

よくみると手紙をまわしたり、教科書に本を隠して読んでたり。

それでも気にせず、恭兄は黒板にチョークを走らせる。




「ここ、テストにでる」

「マジ!?」

「かも」

「かも、かよ!!」

こんな感じで、ときたまクラスの注目を浴びたりして、黒板をうつすように誘導する。


恭兄、じつは教師天職?