「あのね、ユウちゃん」

脳内かっとうはオシマイ。


あたしは涙がでないように呼吸を調えて、口をひらいた。

「スキな人には彼女がいて、都合のイイ女扱いされてて……
それでもトキメいちゃうのって……バカ?」

聞きかた大丈夫かな?

でも親友ユウちゃんなら、どんな不可解なセリフでも理解してくれるはず。


ユウちゃんはうーん、って悩み中。


……やっぱ不可解!?

あたしの文章力では限界があるんだけど!?


「その人って、このまえの店にきたカッコイイ人だよね?」


あ、理解してくれた。

あたしはほっとしながら考えた。




カッコイイ……?


あぁ、眼鏡オフバージョンか。

あたしは一瞬迷って、こくんってうなずいた。