有希の家に着いた時には13時を10分ほど過ぎていた。
いつも、約束時間の5分前には着く僕なので有希は心配していた。

何故、こんなことになってしまったのか。
それは学校帰りにこんな事があったからだ。

僕は有希の部屋でジュースを飲みながら話した。
有希は僕の向かいに座り静かに耳を傾ける。

「あの川でひとりの女の子を見たんだ。
 何故か目が離せず…僕はずっと彼女を見ていたんだ…」