そして、7月20日。
女の子が生まれた。
妻同様、色が白く、金に近い茶色をしていた。

生まれたばかりの空は凄く小さく
力を入れればすぐに壊れてしまいそうだった。
僕は守るものが増えた。
小さな小さな幸せを噛み締める。

「よく、頑張ったな」

妻と子供に僕は有難うを伝えた。

空が大きくなったら宇宙の話しをしよう。
宇宙にも空を紹介しないとな。

妻と子供を残し僕は病院を出た
空は『空』の誕生を祝うように綺麗な青だった。









「宇宙、聞こえているかい?
 僕の前にまた、天使が舞い降りてきたよ…」







Fin