「…何か声がする…???」
ふと有希が呟き辺りを見回す。
僕も同じように見回してみた。
「にゃぁ~」
猫の声がする。
見ると、橋の下にダンボール箱があった。
駆け寄り中を覗くと猫は居た。
耳とシッポが金に近い茶色。
後は真っ白で綺麗な猫だった。
「「そら!!!」」
僕たち二人は叫んで笑いあった。
その猫はこの瞬間から『そら』になった。
赤い首輪を買ってきて首に巻く。
首を振るたびにチリンと鈴の音が響いた。
どちらの家でも飼えなかったのでここで育てることにした。
学校帰りに二人は毎日『そら』に逢いに行った。
給食の残りのパンや牛乳を持って。
緑が茂る河原を二人と一匹は走り回り
疲れたらうたた寝をして…そんな毎日を送った。
夕方遅くまで遊んで、『そら』との思い出の頁は増えていった。
そして、僕たちは大きくなっていった。
ふと有希が呟き辺りを見回す。
僕も同じように見回してみた。
「にゃぁ~」
猫の声がする。
見ると、橋の下にダンボール箱があった。
駆け寄り中を覗くと猫は居た。
耳とシッポが金に近い茶色。
後は真っ白で綺麗な猫だった。
「「そら!!!」」
僕たち二人は叫んで笑いあった。
その猫はこの瞬間から『そら』になった。
赤い首輪を買ってきて首に巻く。
首を振るたびにチリンと鈴の音が響いた。
どちらの家でも飼えなかったのでここで育てることにした。
学校帰りに二人は毎日『そら』に逢いに行った。
給食の残りのパンや牛乳を持って。
緑が茂る河原を二人と一匹は走り回り
疲れたらうたた寝をして…そんな毎日を送った。
夕方遅くまで遊んで、『そら』との思い出の頁は増えていった。
そして、僕たちは大きくなっていった。