雨が降っている。
もう土砂降りになっていた。

僕は知らないうちに宇宙と出逢った川にいた。
頭の中はすっかり整理され…僕は現実を受け入れた。

今頃になって…涙が出た。
彼女の名前を呟くたびに涙は溢れ出た。

「宇宙………宇宙ぁ………そらぁぁああ――――!!!!!!!!!」

僕は泣いた。
泣いて泣いて、泣きじゃくった。
誰もいない、たった一人で僕は力の限り泣いた。

戻ることの無い天使に別れを告げよう。
きっと、空に帰ってしまったんだ。

無事に着いたかな?
もう、間違って降りてきてしまうことがないように。

ずっと、天使が笑っているように。
天使の歌声が空に響き渡るように…。

僕は立ち上がり家に帰った。
母さんには心配したと少し怒られた。
その後、母さんは僕を抱きしめた。