8月4日。
今日は宇宙と二人で川に出かけた。
宇宙を見かけたあの大きな川だ。
そこで初めて宇宙を見かけたのだと告げる。
宇宙は微笑んで「そうなんだ」と僕に返す。
そして、少しずつ自分の事を話してくれた。
最近引っ越してきた彼女は僕と同じ小学5年生。
しかし、病弱で家で学習をしているそうだ。
本当は外を出歩くのも体力を消耗するので限られている。
今日は宇宙の母親に無理言って出てきたのだ。
「学校…行ってみたいな…楽しい?」
正直、この質問には困った。
勉強も運動も嫌いな僕。
楽しいか楽しくないかといえば後者を選ぶ。
しかし、ここで男が見せるものといえばやはり…『見栄』
「凄く楽しいよ!僕はいつもかけっこで一番なんだ!!」
自慢の割にはどこか自信なさげに答える僕に笑いかける宇宙。
やっぱり…綺麗だな…と思う。
しかし、どこまでも僕は情けない……
嘘はこれ以上つかない様に、彼女に嫌われないように。
僕は心に誓った。
「また、学校に連れて行ってあげるよ!!
その前に、僕の親友に紹介したいんだ。また逢える?」
彼女は嬉しそうに頷き、次の約束をする。
りんごが好きな彼女に家から盗んできたりんごをあげた。
これが僕なりの精一杯の贈り物。
また逢える…それだけで僕は舞い上がった。
今日は宇宙と二人で川に出かけた。
宇宙を見かけたあの大きな川だ。
そこで初めて宇宙を見かけたのだと告げる。
宇宙は微笑んで「そうなんだ」と僕に返す。
そして、少しずつ自分の事を話してくれた。
最近引っ越してきた彼女は僕と同じ小学5年生。
しかし、病弱で家で学習をしているそうだ。
本当は外を出歩くのも体力を消耗するので限られている。
今日は宇宙の母親に無理言って出てきたのだ。
「学校…行ってみたいな…楽しい?」
正直、この質問には困った。
勉強も運動も嫌いな僕。
楽しいか楽しくないかといえば後者を選ぶ。
しかし、ここで男が見せるものといえばやはり…『見栄』
「凄く楽しいよ!僕はいつもかけっこで一番なんだ!!」
自慢の割にはどこか自信なさげに答える僕に笑いかける宇宙。
やっぱり…綺麗だな…と思う。
しかし、どこまでも僕は情けない……
嘘はこれ以上つかない様に、彼女に嫌われないように。
僕は心に誓った。
「また、学校に連れて行ってあげるよ!!
その前に、僕の親友に紹介したいんだ。また逢える?」
彼女は嬉しそうに頷き、次の約束をする。
りんごが好きな彼女に家から盗んできたりんごをあげた。
これが僕なりの精一杯の贈り物。
また逢える…それだけで僕は舞い上がった。