私がいるのは何のため?

想うから大事にしているあなた。
薬指に光っているキズナが再び私を籠に閉じ込めた。
カギを開けて扉を開けて。
お願いだから自由にさせて。
もうあなたとの思い出にすがっていたくないの。


私に会うのは何のため?

私の想いはもう届かない。
あなたはズルイ男じゃなくてただ彼女を愛してる。
たとえ扉が開いたとしても私は籠から出られるだろうか。
できるならもう一度という叶わない夢を今でも。


私が想うのは何のため?

あなたの中に私はいない。
あなたの寝顔もその体にも触れる度に胸が痛い。
この扉にはカギはない。
入る事も出る事もない。
どっちが出口かわからないからもがくの。


私が苦しむのは何のため?

私はこれからどうなるの?
ずるずるしがみついててもどんどん離れていく。
また別の扉が開く。
離れたと思えばまた突き刺して。
私が進むべき道をどうか塞がないで。


あなたがいるのは何のため?

気持ちがない2人の交錯。
あなたの眼はとても優しくだけどその眼は誰を見てるの?
私の中の沢山の扉。
一体どれを叩けばいいのか。
あなたに縛られる事が私のキズ。