「美~希。大丈夫かぁ?」



大好きなハスキーがかった低い声。



いつものフルーティな香水の香り。




『愁弥!!!』



「胃炎だって?」



『…ぅん。…』



菜穂チャン…本当のこと言ったのかな…?




愁弥は一瞬だけ悲しい目を私に向けた。



「…仕事…頑張り過ぎんなよ?」




言われて…無かったのかな?



『ありがと。』




愁弥は優しいね。




分かっちゃったんだ。




本当のこと…知ってるんでしょ?