「美希!ブログのコメント見た?」
『うん。ひどいね。』
菜穂チャンの声も焦ってた。
「美希は謝らなくて良いんだからね?悪いことしてンのはコメントかいた人たちなんだから!」
『うん。ほっとくよ。』
菜穂チャンの電話を切って仕事に行く支度をした。
ガチャン…ッ
『あッ…。』
お気に入りのマグカップを落としてしまった。
手が震える。
力が出ない。
とりあえず震える手で服を着替え、髪をセットして菜穂チャンの迎えを待った。
『う…ッ…。』
気持ち悪い。
たまらずに私はトイレに駆け込んだ。
『ゲホッ…ゲホッ…』
何で私だけ?