「――――――――何か質問はありますか?」



司会者の言葉で記者の人たちが騒ぎ出した。



みんな、手を上げている。


「…大丈夫。」



愁弥がマイクの電源を切ってそうささやいた。


『うん。』



不思議だね。



愁弥が隣にいるだけで心が強くなれる気がする…。



「付き合って何ヶ月になるんですか?」



「結婚は考えているんですか?」



「今後の仕事はどのようになさるんですか?」


「何がきっかけで――――――。」



たくさんの質問を全部愁弥が答えてくれた。



答えは全部私が恥ずかしくなっちゃうような内容だったけど。