「ちょっと待てよっ!」


ガシッ


『…あたし、このドラマ降りるよ。あんたが、青樹愁弥がこんなやつだと思わなかった!』


そういい残して私は菜穂チャンのとこへ走った。


『菜穂チャン!!!』


「あれ?愁弥君は?」


『…降りる。』


「は?」


『アタシこのドラマ降りるよ。監督につたえて。』


「…分かった。」


ガチャ…ッ


菜穂チャンが出て行った。


『…………ッ……』


自然と涙がこぼれた。