リビングに入ろうとしたら
言い争う声が聞こえた。

「なんで、最近ァタシのこと
かまってくれないの!!
なんで、ァイツのことばっかり
かまってるのよ!!」


「なに言ってるの。
あなたのお姉ちゃんでしょ??
かまって何が悪いの??」


「ぃままで、
そんなことなかったじゃん!!
ぃまさら何で溝を埋めようと
してんのよ!!」


梓とお母さん……??

「ァタシは納得いかない!!
ぃままで見たいに
ァタシだけにかまっててよっ!!」


「仕方ないでしょ?!
あの子はレイプに遭ったのよ。
あんな汚らわしい子
誰にも恥ずかしくて
見せられないの!!
あんな沈んだままの態度を
ぃっまでもされてたら
たまったもんじゃないわ!!」


〝えっ??〟

「だから、仕方なくかまっているの。
本当は梓だけを見ていたいのよ??
でも、わかって頂戴。」

〝ナニヲイッテルノ??〟


「そういうことなら
我慢するけど、早く
ァタシだけをかまってね。」


気が付いたときは
家を飛び出していた。