そこまで
梓ちゃんのことスキなら
どうして誠意を見せないんだ??


そんなことを
思っていたら……


「もぅ、いぃ加減にしてよ!!」



彼女が口を開いた。

「恥ずかしくて聞いてらんない!!
誰が寂しがりやだって??
自惚れないでよ。
ァタシはァンタのことなんて
大っ嫌いで別れたの!!
響のこともただのアクセサリー
としか思ってないわ!!」


だけど、
彼女の目から
光るものが見えた。

「お前、泣いてるじゃんか。
ホントにごめんなぁ。
これからはずっとそばに居るって
誓うから戻ってきて……
梓……」


彼がそっと
彼女を抱きしめた。


そのときの
梓ちゃんの顔は
とても幸せそうだった。