「 あ,そうなんだ。

 てか!!
 潤まさか授業中?! 」

「 うん.まあ

 タオル取りに戻ってきたら
 泣いてんだもん 」


慌てる私に
涼しそうな顔で答える潤。

私は急いで立ち上がって
自分で涙を拭った。


「 ちょ、早く戻ったほうが
 よくない?

 皆きっと心配してるよ! 」

「 そんな事ねえよ 」


「 いや,でも早く戻んなよ!
 授業サボると成績やばくなんの.

 これ先輩からのアドバイス! 」


私は無理やり潤を立たせて、
ドアの方へと押した

潤は言われるがままに
みんなの中に戻っていった。


潤と話していたら,
自分が号泣していたことを
すっかり忘れていた。


「 頑張って走ってこいよ! 」


潤に向かって手を振ると,
彼は振り向いて立ち止まった。

手を振り替えしてくれる,
と思っていたけど,

彼は再び私のもとに
戻ってきた。