潤はいつもこうやって
泣きじゃくる私を

優しく慰めてくれる。


潤がいると
安心する。


潤がいると
〝自分〟が出せる。


潤は私が泣きまくってる時は
何も言わないでくれる。

私が落ち着いたときに
じっくりと話を聞いてくれる。


そんな潤が好き。
こんなにいい幼馴染は
他探しても絶対いない。

そう思いながら彼に
私は甘えた。


途中、裕也先輩の時と
同じように,今回は
スポーツタオルで
私の涙を拭いてくれた。


「 ところで潤はなんで
 そんな汗だくなの? 」

「 あぁ,今体育で
今さっき1kmのタイム
 計ってきたから 」


そう言って潤は
うしろを指差した。

下駄箱の先の透明の
ドアの先には、
校庭で体育をしている
1年生がたくさんいた。