でも,私が陽太の事
こんなに好きだ何て

自分でも知らなかった。

最初は告白されて
はっきり言えばなんとなく,
っていう理由で付き合った。

でも今は,違う。

毎日登下校して
毎週デートして

たった1ヶ月だったけど
かけがえのない存在に
なっていってた。


でもたった1ヶ月。
たった1ヶ月の思い出は

間中さんにきっと勝てない。


「 あ,また泣いてる 」

「 !! 」


上の方から突然
聞きなれた声がした。

急いで上に視線を向けると
汗だくの彼が立っていた。


「 …潤 」