私はひたすらひとりで
廊下を歩く。

ひとりで歩くのって
初めてかもしれない。


隣には奈々とか
裕也先輩、潤、陽太..

よく考えたら私と
陽太は隣の席だから、

このまま行くとかなり
気まずい。


( あとで謝ろ )


ここで謝ったらちゃんと
いつも通りに戻るって

..思ってた。



「 よーたっ 」


教室のドアから
陽太の姿が見えた。

その手にはさっき
下駄箱に入ってた手紙を
握りしめていた。

少し胸に違和感を
感じたけど、気にしなかった。