私が新しい恋に進んでる事を
知って、誰よりも。
「「 あ、 」」
朝、学校で教室に向かう途中
陽太と会ってしまった。
陽太とはあれ以来
少しぎくしゃくしている。
〝友達〟から急に
〝彼氏〟へと変わったから
少し心の中で
戸惑っている。
「 おはよう 」
「 はよ 」
精一杯の笑顔を彼に向ける。
陽太はいつも通りの笑顔で
挨拶をしてくれた。
「「 … 」」
案の定、会話がなくて
沈黙が続いてしまう。
話題を探してお互い
会話をしようとしている。
「 今日、数学の
宿題やってきた? 」
「 おう.高橋は? 」
「 ..やってきた 」
「 珍しいな 」
「 うん.. 」
「「 … 」」