「 高橋 」
放課後、裕也先輩が
私のクラスに顔出した。
隣にいた奈々に私は
目をあわせてから、
先輩の元に行った。
「 タオルありがとう 」
そう渡された先輩からの
タオルは洗剤のいい香りが
かなりした。
それから私と先輩は
人がいない図書室に行った。
「 先輩、話っていうのは.. 」
心の中ではニヤニヤ
しまくってる私をよそに
先輩は真剣な顔をしていた。
( やばいやばい、
心臓ばくばくーっ!.. )
「 実は高橋に
相談があるんだ 」
「 相談、ですか..?? 」
「 うん 」
先輩は図書室の
椅子に腰掛けた。
その横に私も腰掛けた。