「…?」



気付くと、目の前には
響くんが立っていた。


そして私は両手をロープで
縛られていた。



「…なぁ、俺のこと
好きなってくんない?」



「っ…」



「…聞いてんの?」

ダンッ


響くんは近くにあった
イスを思いっきり蹴った。


「…聞こえてるっ…よ…」


響くんが怖くて怖くてしょうがなかった。


ここがどこかも分かんなくて、
助けも呼ぶことができない。


「…じゃあ返事くらいしろよ」


そして少し私を睨んだ。


怖いよ…
誰か助けてよ…



すると、後ろから
誰かが走ってきた。


「はぁっはぁっ…
響、何してんだよ!」



…太陽?


「おま…なんでここにいるって
知ってんだよ!」


「そんなこと知らねえよ。
んで、彩夏にこんなことして
どうする気?」