「佐々木夏ですっ!
夏って呼んでねっ」
「瀬戸鈴です!
瀬戸でも鈴でもいいよ!」
「木嵜瑠那です。
呼び方はなんでもいいです、よろしくお願いします」
「あっ…、
桜田彩夏です!彩夏って呼んでください!」
「…俺、彩夏好みー」
「俺鈴みたいな性格めっちゃタイプ」
自己紹介が終わると、
男子のほうから色々声が聞こえた。
…ん?
「…彩夏!」
「はっへ!?」
考え事をしてポカンと口をあけてると、
夏が私の名前を呼んでた。
男子の自己紹介が終わったようだ。
「もう終わったよー。
帰ろう!」
「あっありがと!
へへ、考え事してた。」
そして小さい子供みたいに
手を繋いでそれぞれの寮に帰った。
「…はぁ」
私が夏と別れた後、
少し溜め息をつくと
後ろから男子の声が聞こえた。
「彩夏みーつけたっ」
「んっ…!」
後ろから、太陽か響くんの声が聞こえた。
そして口を塞がれてそのまま視界が暗くなって、
私は意識を失った。