【実side】
―――― 市居くんの誕生日 当日。
私が、局から帰ってきた早朝は、市居くんはいなかった。
そして、
少し仮眠して起きた昼前、も、いなかった。
市居くんのお店には、
19:00頃、美耶子と待ち合わせて行くことになってる。
それまでは・・・
はっ!!!
着るモノっ! プレゼントっ!
あーっ、なにやってんの、私っ!!!
急いでバスルームへ行き、シャワーを浴び、
簡単に化粧し、着替えてバックを掴み、
一番に行きつけのショップに向かった。
店員のお姉さんに、パーティーへ行くから、適当に何か出してほしいと伝え、
試着すること10着。
2時間ほど悩み、濃いラベンダー色の裾がフレアのミニワンピースと、
白のファーボレロに決めた。
これなら、また何かで使えるし。
貧乏性のクセがやっぱりここでも出てしまう。
「実さん、パーティーなら、髪、上げた方がいいと思うんだけど・・・」
ショップのお姉さんが、鏡越しに言う。
!!!、美容院、行かないとっ!
試着室で、着て来た服に着替えながら、
いつもの美容院へ電話し、これから行くことにした。
あとは・・・
プレゼントかぁー、
何が、いいんだろう・・・・