「オイオイー、なんで、みんな離れて座るかなぁー」
いつものように、学食のカフェにいると、
遅れてきた哲弥が、
大盛りになったランチを
トレーに乗せ立っていた。
そう、
4人がけのテーブルに、俺と由梨が、
その隣のテーブルに珠樹と理子が。
いつもは、6人がけのテーブルに5人で座るのに・・・
迷った哲弥は、
俺のテーブルにトレイを置き、座った。
しかも、
いつもは、なんだかんだとうるさいくらいに話す由梨と理子が
無言。元気もない。
2人ともテーブルのランチが進まない。
珠樹は黙々とランチを口に運ぶ。
「なぁ、シケたカオしてみんなどーしたんだぁ? 」
相変わらず、食欲旺盛で、ガツガツとランチを口に運びながら、
哲弥が言った。