ひやりとした感覚で目がさめた


とび込んできたのは いつもの天井

それと 彼


ちょっと怒ったような顔

冷たい雰囲気

素直になれなかったあの夜以上に

ひとことも声が かけられない


そんなあたしに気がついて

彼は ぐいっとみかんを突き出した

「なんでもいいから 食べろ」って


彼も不器用なんだ あたしと一緒

ごめんね

心配してくれて ありがとね