『なななななな何、言ってるの』


真っ赤になりながら昌を見る


「はいはい。部屋帰ったら覚えとけ」


それだけ言って私の前を歩く。私たちの間には5メートルぐらい


「・・・後ろ歩くなって。一緒に歩いてる意味ないだろ?ココを歩きなさい。命令。」


指さされた場所を見ると昌の隣


『は~い』


そう言って昌の隣を歩く・・・コレが好きなんだなあ。


何も言わずに手を握ってくれるとこ何も言わずに車道側を歩いてくれること何気なくやってるんだけど


私にとって・・・女の子にとってはめちゃめちゃ嬉しい事だと思うんだ


『えへへ』


嬉しくて思わず笑みがこぼれた


「何、笑ってんだよ。怪しいから止めれば。」


ガーンっ!!


怪しいのか・・・てかキモイのか!


『だって嬉しいんだもん』


何か・・・今日は私じゃないみたいに私が素直になれる日だ


「何が。何か良い事あった?」


コレも好き。何があったかを聞いてくれるとこ


『優勝できたし、手、繋いでるし』