―――ガラっ


保健室の扉を開いた音が、廊下に響き渡る。


「あら・・・
アナタがココに来るなんて、今日は雨かしら?」


おっとりとした保健の先生は、見た感じ20代後半。


綺麗で、スタイルも良かった。


「何か御用かしら?」


「見れば分かるだろ。ほらっ」


先輩が私のいる後ろ方向を指差した。


「まぁっ」


先生は口に手をあて、「大変だわっ」と言いながら、タオルと水を持って来る。


私はソレをジッと眺めるだけ。


「大丈夫?なわけないわよね・・・」


自問自答


私は何も答えず、ただ目を伏せているだけだった