私たちは、そんな感じに何度もなりながらも
やっと上級生の最後のクラスにやってきた。
2年A組の男しかいないクラスだったのだ。
「ココで終わるから、さっさと終わらせよ」
「う、うん」
麻奈は何人かの先輩から声をかけられ、メルアドを交換していた。
私は、ソレを見ながらじっと黙っていた。
さすがの麻奈も、少し疲れているようだった。
----ガラっ
入った途端、なんだか嫌な空気が流れた、同時に
----ボフっっ
私の頭の上に、黒板消しが落ちてきた。
「きゃっ理穂っ?!」
私は下を向いて、落ちた黒板消しを拾う。
「やっべ。女じゃんか」
「誰だよ、こんなことしようとか言い出した奴っっ」
そういいながらも、笑っている。
麻奈は、隣で泣きそうな声を漏らしていた。