2人並んで教室に歩いて行く途中途中で、人がチラチラと見てくる。
きっと私ではなく、要を見ているのだろう。
格好いいって大変だね‥‥
と思った。
でもよくよく見れば、男の子までが、チラチラとこちらに視線を向ける。
顔を赤らめる人や
尊敬の眼差しで見る人
威嚇しているような人もいた。
要の方を見ると、恐い顔をして、一角の人達を見ていた。
私に気付いた要は、いつもの優しい顔に戻った。
「クラス入ろっか。」
要はドアを開けて、エスコートしてくれた。
ドアを通り抜け、中を見れば‥‥
黒・黒・黒・・時々茶色
黒髪率がかなり高かった。