後ろから
「気をつけろよ」
と、声が聞こえ振り返り、お辞儀をした。
家に着き、時計を見ると12時過ぎで、化粧も落とさず、そのままベッドに倒れ込んだ。
その夜、頭に浮かぶのは公園で出会った、彼の事だった。
私が人に興味を持つのは珍しい。
できれば人とは、あまり関わりたくない‥‥‥
けれど、彼だけは気になって、しょうがなかった。
いつの間にか寝ていて、気付けば朝になり、カーテンを開けると眩しい光が目に入り、思わず目を細めた。
外一面、雪が積もっていた。
今日はクリスマス。恋人達にとって、特別な1日だろう。