「わぁっ‥‥。」
今日の夜空は雲一つなく、空一面に星達が輝いている。‥まるで自分の存在を主張するように。
「今日すっげぇな‥‥‥」
メットを脱ぎながら滑り台までやってきた要が呟いた。
「‥‥‥‥。」
手を空に向かって伸ばしてみるが、届くわけない。
「お前いっつもそれやるな。なんで?」
と私の行動を見ていた要が聞いてきた。
「‥‥なんか自然と伸ばしちゃうの。」
私だって良く解らない。
でも多分‥‥‥自分のものにしたいからかな。大好きな物だから‥。
「ふーん‥‥。」
「‥‥‥‥‥。」
沈黙になる。でも気まずい訳ではない。二人の間には心地よい雰囲気が漂っているから。いつも‥‥