「へぇーーーーーー。」

と、大きくうなづくとこっちに
微笑みかけてくれた。


「そっか。そっか。
 で、あたし何すればいいの?」

「何もしなくていいですよー。」


正直、話したいとか、メアド知りたい
とか。

挙げればいっぱいあるけど
でも、あたしが今望むコトは…。


「ほんとにいいの?」

彩芽があたしを覗き込んで聞いて
きた。


「うん。
 あたしが今、望むのは…。」

「望むのは…。」


この恋を良い思い出にする事。


ここで、優乃先輩に話してもらって
例えばメアドを教えてもらったと
しても、この状況は変わらない
気がした。