帰り道――――。

私と沙紀は二人並んで歩いた。
中学校までは少々遠い。

少し長い、学校から家までの道のりを
沙紀としゃべりながら歩く。

「担任、最悪だったね!?」
渋い顔をして沙紀が言う。
「うん。そうだね。」
私は笑って返事を返す。

「そういえば、話変えるけど、
優奈は、かっこいい人とか見つけた?」
「…え~、分かんない。」
「そっかぁ~。」
「沙紀は?見つけた?」
私は沙紀に話を振る。
「ん~、一応かっこいいなあッて
思った人ならいるよ!!」
「まじ?明日教えてよ!?」
沙紀はにっこり笑って、
「うん!!!!」
と言った。

「んじゃ、私家こっちだから!」
「そうだね!…あッ、優奈!!?」
「ん?何?」
「明日一緒に学校行こう?」
「いいよ!朝沙紀ん家行くねッ!!」

約束を交わして、
私達は家に帰った。