あなたとは、きっと交わるコトなんてない。
もう、交わるコトなんてできない。
どんなに好きでも...。
それでも、あなたが大好きです。
彼と出会ったのは中1の春。
桜の舞っている中、私は彼を見つけた。
彼の名前は川上悠斗(かわかみ ゆうと)。
私の愛した人。
そして、私の名前は星川優奈(ほしかわ ゆうな)。
入学式を終えて、指定された教室に入った。
私は、1年6組だった。
自分の席を見つけた私は、そこに座っていた。
「ゆうなぁ~!!!」
声のする方へ顔を向けると
そこには小学校からの友達の小林沙紀
(こばやし さき)がいた。
「…なんで、ココにいるの?」
「ひどいね~。同じクラスだよッ!!
分かんなかったの!?」
「うそ?入学式にいたっけ?」
「いました!!名前呼んだのに、ゆうなったら
全然気付かないんだもん。」
「まじ~。ごめんね~。」
私は笑ってごまかす。
沙紀の席は、私の席の目の前だった。
教室には、ほとんどの人が席についていた。
席について、沙紀とおしゃべりをしていると
がらがら――――。