『ヒロ…、ヒロ』

「タカ? ほんとにタカなの?」
小さく呟く声が横から聞こえた。

『ヒロ…聞こえるか?もう俺は…がない』

「タカ…」

『ごめ…んな、ヒ…ロ。でも…』

「やだ…、またあたしを置いてくの?」

『お前に…あ…てよか…った。あ…りがと…』

「やだっ!あたし!タカじゃないと」