「こんな時間にごめんなさい!」

『…ヒロちゃん?』

「あの、どうしても聞きたいことが… タカの、タカが最後に着てた上着…」

『………』

「………」



ヒロはゆっくり電源ボタンを押した。


涙が。

ひとつ。

零れて落ちる。