ヒロは掴んだ手を離す。

まるで静電気が通ったみたいに、瞬間バチッとした痛みを感じた。


…なに? 今の?


ヒロは瞳を見開き、涓の方にゆっくり顔を向ける。


『あなたの声を聞いていた』
『神様に何度も離さないでって』