私もほっとして天井を眺めていると、外からボソボソと話す声がした。

夜中だからか声が響いて、聞きたくなくてもよく聞こえる。


「どうしましょうか、先生…」

「うーん」

「遺体はもうないっていうのに、あの子毎晩のようにくるんですよ?」

「確かにあの時の取り乱し様は、異常だったが…」