「やっ…!」

バチッと目を開ける。

「どうした? 涓」

「……うん、…なんか悪い夢」

「大丈夫か?」

私は寝汗を異常な程かいていた。
近頃こんな夢ばかり見るようになったせいか、夜中に何度も目が覚める。

顔色が悪いと心配して蛍がきてくれたのはいいが、今夜もまた見てしまった。