陳列棚をゆっくり歩いていると、ひとつのDVDが目に入った。

「ラスト・ヴォイス…?」

手に取って何回か見回す。

ラスト・ヴォイス…。
ホラーか…。


この時私は、何も考えていなかった。

ただなんとなく沸いた興味に従っただけだった。