「涓…大丈夫かな」

蛍は家のリビングから涓の家をうかがう。

「コラッ、アンタまでそんな顔して」

頭をパカッと叩かれる。

「お袋!」

…俺のお袋は手癖が悪い。

こんな外見お洒落な家に住んでいるとは誰も思えないほど、下町のオバチャンのノリ。