「お疲れ様でしたーっ!」

「拓也ひさびさに一緒帰るか!」

「はいっ。」

裕太先輩に誘われ
いや…神田さんに誘われ
俺は一緒に帰る事にした。


「中学の野球はどうだ?キツいか?」

神田さんが問いかける。

「はい。けど楽しいです!」

小学校の頃とは比べものにならない。

「そうか…俺も入った頃はそうだった。」

いつか神田さんみたいに絶対なってやる。
そう強く思った。

「そう言えば今年の一年生は女子多いな。」

そういって神田さんは笑った。

一年…女子…藤木。

「あ…神田さん!そお言えば今日一年の
藤木沙織って子からメールくると思います。
聞かれたんで教えてしまいました…。」

勝手に教えて申し訳ない
そう罪悪感に襲われた。

「別にいいぞ。気にすんな。」

その気持ちに気付いたかのように
神田さんは優しく言ってくれた。